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ほのかな香り



つい今しがたの出来事。

オイラの斜め前に座っている巨漢の後輩が、PCのキーボードをドッ、ドッ、ダンッ!っと叩いている。

カチャカチャという音ではない。

こいつの場合、キーボードに穴が開くんじゃないかというくらい叩き方が凄まじい。

あ、けして速いわけじゃねえです。
むしろ遅いです。
ブラインドタッチが出来ないんで、ジイーッとキーボードを見ながらピンポイントにでかい指を突っ込んでるって感じです。

まあ、それはいいとして、不意に後輩が発した独り言。
これがオイラの血管を切れさせた。


後輩「……うん、ほのかな香り」


おれ「…………」

ほのかな香り…?

オイラの耳は地獄耳。
どんな小言でも聞き逃さない。

ほのかな香りって何だ?
確かに何か匂ってきた…が、これは匂うって漢字じゃない。どちらかと言えば臭うって漢字を使ったがいいだろう。

むっ…こ、この臭い…んん…むおっ!!

おれ「こらぁ、おまえ、屁こいたろがっ! 何がほのかな香りやっ! ちゃんと聞こえとっとぞ! それにお前、こんなすぐに俺のほうまで来るってこたぁ、尻ば上げて振ったにゃ! しかも片尻ばぁ!」

突然怒られ、動揺しながら頭を下げる後輩。
顔は真っ赤になっている。
こんな狭い事務所で屁をこいて、まさかバレないとでも思っていたのか…怖ろしい。

おれ「ちぇ、まあよか、誰でも屁ぐらいこくしな」

とは言ったものの…くさい…くっさい…くさかぁ〜!!

いったい何を食ったらこんな臭い屁が出るんだ!
まるでカメムシを鼻の奥深くにまで突っ込まれたような、いや、それすら生ぬるいほどの臭さだ!

おれ「おい、やっぱ今度から屁をこくときは…外に出てからこけ。なっ。俺もそうするけん」

後輩「すんません…」

おれ「ところでさ、朝飯食ってきた?」

後輩「はい。さつま芋ば貰うとったけん、それば二個食ってきました」

おれ「…………」

瞬時に充満した後輩の屁…やはりただの屁ではなかった。
朝食ったというさつま芋により、奴の腸内では異常なほどのガスが溜まり溜まっていたのだ。
これはもう単なる屁こきじゃない。
テロ…?
うん、そう言っても過言ではない。

再びPCに向き合った後輩を見つめ、俺はこう思った。
屁を漏らしたお前を怒るより、仕事中にモバ(ピコ)やってる俺こそ怒られるべきだ…と。

ごめんね。


病院



一週間前から左の後頭部が痛くてずっと我慢してたけど、ついには首にしこりまで出来たんで今日大学病院に行ってきました。

後頭部の症状は、とにかく髪を触っただけで鋭い痛みが走り、まともに寝ることすら出来ない状況。
首のしこりについては、その箇所が痛むってことはないが、定期的に首筋へズキンッとした鋭い痛みが走る状況。

朝8時から病院へ行き、終わったのは午後3時。

結果、頭の方は後頭部神経痛の可能性が大きいが、実際のところよく分からないとのこと。
と言うのも、血液検査の結果が白血球の数値以外は正常だったからだ。

こちらは皮膚科に受診してみることを勧められた。

首のしこりは、おそらくバイキンが体に入ってて、それをやっつけようとリンパが腫れたんだろうという見解。

まあ上の二つは様子見ってことで、先生の話を聞いてても何ら不安がるようなことはなかったのだが…首のエコー検査をした際、甲状腺に腫瘍があることが発見された(>_<)

これにはビビった。

が、先生いわく、これはまだ心配しなくていいレベル。
おそらく良性だから暫く様子見ましょう。

だって。

本当に様子見でいいのか??
実は悪性で、放っておいたぶん進行しないのか??

その心配を先生に聞いてみると、自信満々に大丈夫と言われた。

頼もしいお言葉だが…やっぱりちと不安(^_^.)

なので定期的に病院へ通うことにしました。

ご心配おかけしました。。


運動会


先週の土曜日、チビコの運動会でした。

昨年の運動会のかけっこは、スタートダッシュに失敗して一位をとれなかった。
つか、スタートダッシュも何もなかったんですけどねーw

よーい、どん!

で周りの子をキョロキョロと見まわし、そのうち何人かが走りだしたのを見て自分も走るって感じだったから。

さあ今年は去年のような失敗はしないようにしろよ、チビコや。


俺「いいか、よーいドンって言ったらお友達見らずにすぐ走るんだぞ。分かった?」

娘「よーいドンじゃないしw よーいパンっだしw」

俺「あ、よーいパンッか!鉄砲か!そっかそっか」

娘「あのね、あのね、ドンって言わんとよ。バアーンって言うとよ」

俺「うん、ドンっね、わかった。まあそれはいいけん、とにかくドンッて言ったらすぐに走らなんよ、分かった?」

娘「うん!」

俺「……」

顔がふざけとる…鼻ほじりながらニヤニヤしとる…本当に分かってるんだろうか。


運動会前日、オイラが夜のうちから弁当の下ごしらえをしていると、興奮して眠れないチビコが何度も顔を覗かせてくる。
早くから布団に寝っ転がってたが、11時過ぎてもまだ全然眠れないみたいだ。

娘「なん作りよっと〜? お弁当? この人参はどうすっと〜?」

俺「はよ寝らんね〜、明日頑張れんよ?」

娘「はあい……」

なんと可愛いやつ。
このあともうだうだやって、寝たのは12時すぎ。


明日は大丈夫かな?
寝不足は違いない。
でも、新しいシューズも買ってやったし、カツ丼も食わしたし、たぶん一等賞になるだろう。

むふふ。

念の為、少しお尻を出しとくか?
お尻を出した子が一等賞を取るらしいからw

と言う事で、ほんとに少しだけお尻を出してやった。


次の日の運動会、昨年とは比べものにならぬほど上達したチビコの踊りに感動感激あめあられ。

さあいよいよ『かけっこ』だ。


チビコ、頑張れよ!
よーいパンっで猛ダッシュだ!


よーい…パンッ!!


あ、ああ、あああ〜……。


昨年の悪夢が蘇った。

チビコ、またもや隣の友達をみまわし、最後に走りだした。

やっぱりそうか…。
そうきましたか…。
いいんだ、いいんだよ、それで。
チビコが楽しけりゃ、それでいい。

お、一人抜いた!
ブービーやん♪

よかったよかった。


この夜、疲れ果てたチビコは速攻で寝落ちしましたww


七五三


先週の日曜日、娘の七五三でお宮参りに行ってきました。

天候はあいにくの雨


俺「あら〜雨が降りよる」

娘「あのね、あのね、今日はじいちゃんとばあちゃんも来るとよ。だけん、だけん、はやくお着替えばせんとダメとよ」

俺「え?あ、そうよ。爺ちゃんと婆ちゃんも来るけん早く用意ばしようかね。晴れたらよかったのにね」

娘「はやく、はやく着物屋さんに行こうかねー。はやく行かんと、お友達に着物ば取られるけんね」

俺「そうね。じゃあ早く準備しよっか。雨が止めばよかばってんなぁ」

娘「お化粧もすっとよ」

俺「ん?おお、それは楽しみね」


どうやらチビコには雨など関係ないみたい。

チビコに急かされ、嫁と二人そそくさと準備していざ衣装屋へ。

到着後、暫く車の中で待機していた俺の前に、綺麗に着飾ったチビコがおすまし顔でやってきた。


俺「お!可愛い〜!凄く可愛くなったたい」

褒めちぎってやると、少し照れたような顔で

娘「あのね、あのね、お店の人におねえちゃんになったねって言われたとよ」

と、嬉しそうに言うチビコ。

早く大きくなりたいんだな〜と思いつつ、もうちょっとチビコのままでいて欲しいという気持ちが複雑に交差しちゃう。

それはともかく、去年は神前にて何かとおちゃらけたチビコ。今年はおとなしくしててくれるだろうか…。

うちのチビコ、やはり今年もまたおちゃらけた

シーンとなってる時、一人ゴニョゴニョと言葉を発するチビコ。

娘「パパのお手々にチュウした。なんか付いたよ。口にね、口につけとるもん」

俺が無言で『駄目よ駄目よ』と目配せすると、その表情が面白いのか体をくねらせて笑うチビコ。

爺婆は苦笑い。
嫁は怒り顔。

エッ!ナンダオイラガワルイノカ!
チビコガワラッテルノ…オイラノセイナノカイ!

結局最後まで落ち着きがありませんでした

帰る際には神主さんに

娘「ばいばい〜また来るね」

だと

神主さんも笑って『ばいばい、また来てね』っと返してくれた。

すぐにひと慣れする性格がやや不安だ…

まだまだ手は掛かりそうだが、それがいい。だからあんまり早く大人にならんでね。

肺年齢…(+_+)


このあいだ『健康なんたらイベント』みたいなとこに行ったとき、簡単な肺の検査をしてもらった。

検査といっても単純に肺活量を調べるだけなんだけど。

指示されたとおりに測定してみると、なんと肺年齢が64歳…!?


ガ━━Σ(゚Д゚|||)━━ン!!


マ、マジで…

マジでか…


「も、もう一回測ってもいいですか?」

「はい、いいですよ」


さっきのは吸いこみが甘かった。
うん。
甘かったんだよ、きっと。

列に並びなおし、もう一回測ってみた。



「64歳ですね」



ガ━(゚Д゚;)━ンゴ━Σ(゚Д゚;)━ンギ━Σ(゚Д゚||;)━ン!!!



やはり…

やはり同じだった…


このままのペースでいくと、俺の寿命はあと20年くらいだろうか?

「タバコ…そろそろ止めなきゃ…」

ホットコーヒーを啜り、煙草をぷかりと吹かせながら真剣にそう思った…。


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